― 中学受験・高校受験でよく見られる「リアルなパターン」 ―
はじめに
受験をスタートする段階では、多くのご家庭が
「最後まで頑張ろう」
「うちの子なら大丈夫」
という前向きな気持ちで取り組まれます。
しかし実際には、途中でペースが崩れたり、親子関係がぎくしゃくしたり、モチベーションが下がってしまうご家庭も少なくありません。
では、どのような家庭が途中でしんどくなりやすいのでしょうか。
これまで私が見てきたパターンを整理してみます。
①「周りが受験するから」でスタートした家庭

最も多いのがこのパターンです。
- クラスの半分以上が受験する
- 友達が塾に通い始めた
- 何となく遅れたくない
という理由で受験をスタートすると、途中で目的が見えなくなりやすくなります。
目標校や受験の意味が明確でないため、
- 成績が下がった
- 塾が忙しくなった
- 子どもが疲れてきた
といったタイミングで「ここまでやる必要ある?」という空気が家庭内に生まれやすくなります。
② 親の期待値が高すぎる家庭

スタート時点で、
- 「このレベルには行けるはず」
- 「もっとできるはず」
- 「努力すれば伸びるはず」
という期待値が高すぎる場合、現実とのギャップがストレスになります。
子ども側は
「頑張っているのに評価されない」
親側は
「やっている割に伸びない」
という状態になり、家庭の雰囲気が悪化しやすくなります。
結果として、
- 勉強時間は確保しているのに成績が伸びない
- 親子関係が悪化する
- 受験自体がつらいものになる
という流れに入りやすくなります。
③ 生活設計を変えずに受験を始めた家庭

受験勉強は、想像以上に生活の負荷が大きくなります。
しかし、
- 習い事をほぼそのまま継続
- 家庭学習の時間設計をしていない
- 睡眠時間を削って対応
という状態のまま進むと、数か月後に疲労が一気に出てきます。
特に、
- 4年後半〜5年前半(中学受験)
- 中2後半〜中3前半(高校受験)
あたりで、急に失速するケースが非常に多く見られます。
④ 塾の方針と子どものタイプが合っていない家庭

実は、途中で苦しくなる大きな原因の一つがこれです。
- 宿題量が多すぎる
- 進度が速すぎる
- 競争型の環境が合っていない
- 質問しにくい雰囲気
といったミスマッチがあると、子どもは徐々に消耗していきます。
最初は
「慣れれば大丈夫」
と思っていても、半年〜1年ほどで差が大きくなり、
- 成績低下
- 自信喪失
- モチベーション低下
につながることが少なくありません。
⑤ 家庭内で役割分担ができていない家庭

意外と見落とされがちなのがこの点です。
- 送迎
- 学習管理
- 情報収集
- メンタルサポート
などを一人の保護者がすべて背負ってしまうと、家庭側が先に疲れてしまいます。
保護者が疲弊すると、
- 子どもへの声かけが厳しくなる
- 学習管理が雑になる
- 受験そのものがストレスになる
という連鎖が起きやすくなります。
まとめ
途中でしんどくなりやすい家庭には、共通点があります。
- 目的があいまいなままスタートしている
- 期待値と現実のギャップが大きい
- 生活設計を変えていない
- 塾との相性を見直していない
- 家庭側の負担設計ができていない
受験は「学力」だけで決まるものではなく、
環境設計と継続設計が大きく影響します。
スタート時に少し立ち止まり、
- なぜ受験するのか
- どのくらいの負荷なら続けられるのか
- 今の環境は本当に合っているのか
を整理しておくことで、途中のしんどさは大きく変わります。




