部活動と勉強の両立に悩む中学2年生との面談事例
ご相談内容
今回ご相談いただいたのは、公立中学校に通う中学2年生のお子様と保護者様です。
お子様は運動系の部活動に所属しており、練習がとてもハード。勉強しなければいけないという気持ちはあるものの、平日は疲れて帰宅後すぐに寝てしまうことが多いとのことでした。
定期テストの成績は学年平均を10%ほど下回り、お母様からは
「このままでは志望校に行けなくなる。成績が改善しないなら退部も考えなければならない」
と厳しい意見がありました。
一方で、お子様は「部活動は何があっても続けたい」と強い思いを持っていました。
面談でのお話
面談にはお子様も同席されました。私は次のようにお伝えしました。
「お母様のご意見ももっともですが、部活動を最後までやり遂げたいという気持ちもよくわかります。むしろ、ぜひ両立を目指して頑張ってほしいです」
ただし、希望する高校に「部活動のせいで行けなかった」という状況は絶対に避けなければなりません。そのことは生徒さん自身にも理解していただきました。
そこでご提案したのが、**“現状できる限りの勉強に取り組み、部活動引退後のラストスパートに備える”**という方針です。
具体的な取り組み内容
- 睡眠をしっかり確保する
- 学校の授業を真剣に聞き、提出物・ノートを丁寧に取り組む
- 休日に1週間分の復習をまとめて行う
- 余裕があれば追加教材に取り組む
- 学習塾に通い、ペースメーカーを確保する(対面・オンラインどちらも可)
生徒さんの変化
面談のはじめは緊張されていましたが、最後には
「話をしながら自分の考えが整理できた」
「今やるべきことが明確になり、生活を立て直そうと思う」
と前向きな言葉を口にしてくれました。
今後のサポート
今回はご自宅から自転車で通える個別指導塾をご紹介し、ご入会いただきました。面談の内容は塾長にも共有し、担当講師と連携しながらしっかりサポートしていただいています。
部活動を続けながら成績を伸ばすのは簡単ではありませんが、「やめさせる」ではなく「工夫して続ける」という選択肢もあります。
保護者の方にとっても、生徒本人にとっても納得できる形を一緒に考えていくことが大切だと改めて感じました。
