公立中学生のための〈国語〉定期試験勉強法
国語の定期試験勉強について、保護者の方や生徒さんから相談を受けることが多くあります。今回は、これまで多くの学校・学年のテストを見てきた経験から、効率的に点数を伸ばすための勉強法をまとめました。
■ 定期試験の問題は「似通う」
学校や先生ごとに個性はありますが、同じ教科書を使用している場合、出題の方向性は大きく変わりません。
そのため、
- 他の先生が作った問題も十分参考になる
- 市販の教科書準拠教材は有効な対策になる
という特徴があります。
■ 授業ノートが“最重要教材”
先生方は“授業で説明した内容だけ”を出題します。
したがって、授業中のノートは試験対策において最も重要な学習資料です。
- 先生がどこを強調していたか
- 自分ならどんな問題を作るか
こうした視点でノートを見直すと、出題意図をつかみやすくなります。
また、自分で「オリジナル予想問題」を作り、友だちと交換するのも効果的です。ゲーム感覚で取り組むことで、自然と得点力が身につきます。
■ 古文は「簡単な外国語」と考える
古文は、現代語とは異なる語彙・文法体系を持つため、英語と同じ学び方が効果的です。
① 単語
1回の定期試験で覚える古文単語はおよそ 10語程度。
英語に比べて圧倒的に少ないため、早めに覚えきってしまいましょう。
② 文法
中学で扱う古文文法はそこまで多くありません。
特に以下を整理しておくと安心です。
- 助動詞(む・ず・べし・き・けり など)
- 助詞の用法、とくに 係り結び(ぞ・なむ・や・か/こそ)
これらは1日でまとめて整理できます。
③ 長文
定期試験では、授業で扱った古文がそのまま出題されることがほとんどです。
教科書の文章について、
- 文法構成
- 文の意味
- 登場人物の関係
などを丁寧に確認しておけば十分対応できます。
■ 漢字と文法は「覚えた分だけ点になる」
漢字や文法事項は、試験範囲の内容を確実に暗記する必要があります。
特に文法が苦手な生徒さんは多いですが、細切れに勉強するのではなく、
中学3年間の文法をまとめて短期間で復習する
という方法が最も効率的です。
個別指導であれば 5〜6コマ程度で主要単元を一通り整理できます。
夏休みなどの長期休暇に集中的に取り組むことで、定期試験だけでなく高校入試にも直結する“基礎力”が身につきます。
学習塾選びや、お子さまに合わせた学習法についても個別にアドバイスしています。お気軽にご相談ください。




