3月19日に兵庫県公立高校一般入試の合格発表がありました。
合格したみなさん、おめでとうございます〜👏
出願確定時にも倍率の速報をお伝えしましたが、今回は第二志願を含めた合格者数の発表が出たので、西宮市内の高校について**「実質倍率はどれくらいだったのか」**を独自に推計してみました。
兵庫県教育委員会の発表では、第一志願での合格者数と第二志願での合格者数が分けて公表されていません。
そのため、今回の数値はあくまで独自の推計です。実際の倍率と完全に一致するとは限りませんが、今年の受験状況を考えるうえでは、かなり参考になるのではないかと思います。

まずは一覧から。西宮市内7校の「実質倍率推計」はこちら
令和8年度 兵庫県公立高校一般入試実質倍率推計

今年は「高校無償化」で第二志願が減ると思われていたけど…
今年は、高校無償化が本格的に導入された年。
その影響で公立高校の志願状況がどう変わるのか、かなり注目されていました。
個人的には、
「私立も選びやすくなるなら、公立の第二志願はもっと減るのでは?」
と思っていたのですが、結果はこんな感じでした。
西宮市内7校の合計比較
【令和7年度】
総志願者数:1557人
第二志願者数:944人
第二志願率:60.62%
【令和8年度】
総志願者数:1476人
第二志願者数:846人
第二志願率:57.31%
総志願者数は約5%減。
一方で、総志願者数に占める第二志願者の割合は約3%減という結果になりました。
「大きく減った」とまでは言えませんが、第二志願の動きは今年もかなり大きかったと言えそうです。
市立西宮は“ほぼそのまま”、県立西宮はさらに厳しい実質倍率か
まず、市立西宮高校。
ここは学区トップの進学校ということもあり、第二志願先として選ばれるケースがほとんどありません。実際、第二志願者数はわずか1人でした。
そのため、市立西宮高校は出願倍率1.37倍=実質倍率1.37倍と見てよさそうです。
一方で、かなり注目を集めたのが県立西宮高校。
出願倍率は1.89倍と高倍率でしたが、さらに第二志願者が138人もいました。
この多くは、市立西宮高校を第一志望にした受験生が第二志願で県立西宮を出していたのではないかと推測されます。
そう考えると、県立西宮高校の実質倍率は2.2~2.4倍程度だった可能性があります。
これはかなり厳しい数字です。
西宮東も人気継続。必要点は県西とほぼ同水準だったかも?
市立西宮東高校も、今年はしっかり人気を集めました。
出願倍率は1.37倍ですが、第二志願者は69人。
これを踏まえると、実質倍率は1.4~1.5倍程度だったと考えられます。
受験指導の現場では、これまで
「県立西宮の方が西宮東より少し合格推定点は低め」
と見ることもありました。
ただ、今回の県立西宮の高倍率と第二志願者の多さを考えると、実際には西宮東と同程度の点数が必要だった可能性もありそうです。
このあたりは、来年度以降の受験校選びにも影響してきそうですね。
鳴尾と西宮今津は“見かけの倍率”以上に狭き門だった可能性
出願倍率だけを見ると、そこまで高く見えなかった学校もあります。
たとえば鳴尾高校は出願倍率1.17倍。
それでも第二志願者数は206人とかなり多く、実質倍率は1.9~2.1倍と推計されました。
また、西宮今津高校は出願倍率が0.79倍で1倍を下回っていましたが、第二志願者が156人。
これを踏まえると、実質倍率は1.3~1.5倍程度だった可能性があります。
どちらも、上位校を受験した生徒たちの**“受け皿”**になった影響が大きかったと見られます。
出願倍率だけ見て「比較的落ち着いている」と判断するのは、やはり少し危険かもしれません。
西宮苦楽園・西宮南は、第二志願を含めても1倍未満
その一方で、西宮苦楽園高校と西宮南高校は、第二志願者を含めてもなお実質倍率が1倍を割り込む推計となりました。
- 西宮苦楽園高校:0.83
- 西宮南高校:0.83
この結果を見ると、西宮エリアの公立高校入試は、
上位校への志願が集中して高倍率になる一方、実質倍率でも1倍を割る学校が複数出るという、かなりはっきりした“二極化”の傾向が出ているように感じます。
倍率だけでは見えない、学校ごとの魅力もある
ただ、倍率だけで学校の価値が決まるわけではありません。
新設の西宮苦楽園高校や西宮南高校に通っている生徒さんのお話を聞くと、それぞれの校風に合った、充実した高校生活を送れているという声もあります。
実際、学校にはそれぞれ特色がありますし、
「倍率が高い=絶対に良い」
「倍率が低い=人気がないからダメ」
という単純な話ではありません。
だからこそ、受験生のみなさんには、偏差値や倍率だけでなく、校風・通学・学び方・部活動・進路実績なども含めて、自分に合った学校を選んでほしいなと思います。
まとめ
今年の西宮市内7校の公立高校一般入試を見てみると、
- 市立西宮は出願倍率と実質倍率がほぼ同じ
- 県立西宮は第二志願まで含めると2倍超えの可能性
- 西宮東も人気継続で、見た目以上に厳しかった可能性
- 鳴尾や西宮今津も第二志願の影響で実質倍率が上昇
- 西宮苦楽園、西宮南は実質倍率でも1倍割れ
という傾向が見えてきました。
出願時の倍率だけでは見えにくい、兵庫県特有の複数志願制ならではの実態が、今年もかなり表れていたように思います。
来年度以降に受験を控えるご家庭にとっても、今回の動きはかなり参考になりそうですね。




